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どるとるの部屋


[6771] まばたき
詩人:どるとる [投票][編集]


目を閉じた暗闇の中に君を描いて

消えないように イメージごと抱きしめた

忘れながら 思いながら 浮かんでは沈む

あなたの輪郭を 指でなぞっていた

あなたは 笑っていた
悲しいときさえ 僕を心配させまいと

でもそんな心配ならいらないよ
あなたが悲しいのに僕が笑うわけにはいかない

ほんの少しのまばたきも惜しいくらい

君をずっと見ていたい

だから 頼りないこの僕のそばにいて

光を灯すように 足元を照らしてくれないか

迷わないように。

2015/11/07 (Sat)

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