詩人:どるとる | [投票][編集] |
適当な言葉で 会話をつなぎながら
どこまで行けるかな 夜の道を
少しのつまみとビールを買って
コンビニから出るともう 外は真っ暗
ため息も 白く 煙るような 冬
誰かのぬくもりが欲しいよ
悲しいとか 嬉しいとか そんなありふれた
気持ちをただ誰かと分かち合いたい
それだけなのに
帰り道は 遠く 小さな明かりさえも たよりない
こんな気持ちになるために僕は 寂しくしているわけじゃない
ほんの少しの 痛みも 雪が凍えさせてくれるけど
心は 寂しさをごまかせず ふいによぎる誰かの笑顔が空の向こう浮かんで やさしく笑う
悲しいとか 嬉しいとか そんなありふれた
気持ちをただ誰かと分かち合いたい
それだけなのに
帰り道は 遠く 小さな明かりさえも たよりない
こんな気持ちになるために僕は 寂しくしているわけじゃない
人を思う気持ちは 自分だけを愛するためにあるわけじゃない
自分以外の誰かを愛するためにあるんだ。