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どるとるの部屋


[6828] ナイトスイミング
詩人:どるとる [投票][編集]


夜の明かりがビー玉みたいにはじけた

遠くの街ではいつぞやの雨をまだ引きずってる

ためらいの言葉を浮かべたよ水面に
すぐに沈むけれど

電車の窓に映る景色がスライドみたいに 移り変わる

スナップフィルムの記憶が
通りすぎた思い出映し出せば

割りきれないことばかりだ
こんな毎日はもうたくさんだ

僕の下手くそなバタフライで
なるべく波を立てないように泳ぐ

つまらない 誰かが引いたレールの上を
ただなぞるように歩く日々の情けなさ

50メートル切ったあたりで息を切らして
息継ぎして見上げた世界にご満悦

「退屈も見方によっては幸せ」だと
気づいてしまった僕はもう岸には戻れない。

2015/11/16 (Mon)

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