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どるとるの部屋


[6861] シューティングスター
詩人:どるとる [投票][編集]


自転車転がして 集合 真夜中の待ち合わせ
今夜、流星群が見られるというから

テレビの天気予報は 晴れの予報さ
きれいな 流れ星が見れることだろう

どんなお願い するか決まったかい?
あれも これも たくさんありすぎてとてもじゃないがすぐには決まらないや

真夜中、零時
あとちょっとで 明日になる
日付が変わるその瞬間
隙をつくみたいに流れた シューティングスター

少年の瞳に 映ったあの日 見た光景は
今も忘れずに宝物みたいに
胸の引き出しに しまってあるよ

ほら、散らばった星の欠片が
今も胸の中に 刺さってる 心地よい痛み
それは 僕を 語る上でなくてはならない光

イヤホンから好きな歌が流れてる
いつか聴いたあの歌 変わらないメロディ

誰かの真似だってかまわないさ
とりあえず 夢を見てる 勝手気ままに

あの日願った願い事 を紙に書いて タイムカプセルに入れて埋めた
掘り起こすのはやめよう 夢は夢のままがいい

十年後も今と変わらずに みんなで
笑いあえると信じてた僕らは今
それぞれに違う場所に散らばってる まるでシューティングスター

それぞれ異なる 光りかたで 生き方は違えども この世界に輝く星になったよ

ほら 遠い場所から 同じ空と空でつながってるから 空を見上げればいつでもそこにある光

もう乗ってた自転車も 小さくなって 乗れなくなった

秘密基地なんかの地図もなくなった

あの頃の僕らを 確かめるものは 何ひとつないよ
それでも、この手のひらを広げれば
あの夜つかんだ無数の星が涙になってこぼれるよ

真夜中、零時

スタートラインから旅立つ僕らを何度も思い出す

自転車に乗った 僕らの背中が目指す未来がその先にある。

2015/11/21 (Sat)

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