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どるとるの部屋


[6920] 欲望
詩人:どるとる [投票][編集]


空に手を伸ばそうあの太陽にふれたい

本をめくるように始まった世界が

長い夜に終わりを告げまばゆく照らされる

夜明けの町には 光がこぼれる

キラキラと輝く宝石の雨

あれも欲しい これも欲しい なんでも欲しい

欲しがる気持ちに鍵を掛けよう 今

手当たり次第に すべてを欲しがる僕らを

あるものだけで満たされないままの心を

動かす欲望に 長い夢を見させてください神様

命の生まれた音を聴いたことがあるかい?

きっと空の神様も笑っていただろう

長い夢から覚めた君は本を読み始める

その本は人生という一人ぶんの物語

悲しい場面には泣いてうれしい場面には笑う

空から落ちた 種がやがて芽を出して

花になるように 心と体を持った

僕らにはあとなにが必要だろう?

僕らは少し 余計なものを欲しがりすぎたね

だから捨てよう 必要以上の欲望は

あれも欲しい これも欲しい なんでも欲しい

欲しがる気持ちに鍵を掛けよう 今

手当たり次第に すべてを欲しがる僕らを

あるものだけで満たされないままの心を

動かす欲望に 長い夢を見させてください神様

そして再び知らない誰かの物語が

名前も知らない町のどこかで始まる

本を読もう 広い世界を見渡そう

さあ おいで 何もない世界だけど

今日からここが君の世界。

2015/11/28 (Sat)

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