詩人:どるとる | [投票][編集] |
何色でもない 僕らは 自分ってものを探してる
なりたい自分に なりたくて 道に迷ってる途中です
わからない自分が なんなのかも
とりあえず 人と差をつけてみた
他人と自分を区分すれば 僕と君の隙間に見えない壁がそびえ立つ
心が 気持ちを伝えようとするのを 邪魔するよ
何色にも染まりたくない 僕らはきっと
自分って色に 染まりたくて仕方がない
色がない自分に ため息が 出るのは
自分には色がないことを知ってるから
とりあえず 身の回りにある 適当な色に染まってみる
悪だったり 正義だったりいろんな色に 見境もなく
絵に描いた 自分の姿には顔がないんだ
笑っても泣いても生きてる顔にはなれない
型通りの生き方では先が思いやられる
だから いつでも使いなれた常識に迷わされる
痛みを知らない傷ついたことのない心
何色でもいいんだ 唯一無二の自分ならば
真似できない 自分だけのオリジナルで
この世界に 雄々しく立つ柱でありたい
カッコ悪くてもいいから誇らしく咲くよ
模索してる 自問自答の毎日 空や花にさえ色があるのに僕には 色がない
ただそれだけが 僕の好きになれない ところ
どんなに 賢かろうと 頭の良さでは 心には追い着かない
何色にも染まりたくない 僕らはきっと
自分って色に 染まりたくて仕方がない
色がない自分に ため息が 出るのは
自分には色がないことを知ってるから
色がないからこそどんな色にも染まれる。