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どるとるの部屋


[697] スノーマン
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


遠い遠い大昔
僕がつくった
スノーマン
夕方には溶けてた
跡形もなく

スノーマンは
笑うこともなく
冬になると
僕のこの手で
いくらでも
つくれた

でも スノーマン
大人になったら
つくることもなくて
なんであんなに手をかじかませながらつくっていたのかなと不思議がるほどで

スノーマン
街でよく見かけるけれど僕が知ってるスノーマンじゃないな

恥ずかしいから隠れてつくったよ
スノーマン
だけれどあのころみたいにうまくはつくれなかった
心の声もきこえない
君はあの日から死んでしまったのかな
スノーマン
スノーマン
遠い大昔
君はたしかに僕を待っていたんだろう
ごめんね スノーマン
ごめんね スノーマン

そしてまた雪が降り出せば街中にスノーマンがたくさんあふれて僕もまたあのころの気持ち思い出して今年はつくるよ
スノーマン。

2009/12/14 (Mon)

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