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どるとるの部屋


[7000] あすなろ
詩人:どるとる [投票][編集]


愛は いつも言葉を言葉にしないでも伝わる身近な魔法です

ただ ふれただけでそのぬくもりがありのままの答えになる

つぼみくらいの小さな想いを
ひとつずつ積み重ねてほら思い出が出来ました

ありがとうとか 愛してるとか
輝くような宝石の言葉はなくても

瞼の裏に 刻みつけるように
愛されたことが 夢で終わらないように

数えきれないほど抱きしめた夜
キスもしたよ 蕩けるような熱が

この心の中に この手のひらに
目を閉じた 暗闇に灯る明かりのように

いとも容易く 誰かが否定した僕を受け入れてくれました

あすなろの花 そっと庭で育てて 名前までつけちゃって

いつか僕が 作り上げた歌のように それはなんとなく形になる

海にもなるよ 空にもなるよ
悲しみもまた 雲になって

おはようとか おやすみとか ありふれた言葉たちを束ねて
つくった世界にひとつの花束

星が流れていく誰かの願い事を抱えて
郵便配達みたいに 明日のポストに届ける

幸せなんて 得体のしれないものに
今僕は抱きしめられているよ

君はただ僕が好きで 僕はただ君が好きでそれだけで世界は明日も晴れる

少しだけ 風とは 逆に 歩いてみた
そこには 見えなかったものがあった

小さな 陽射しの欠片に手をかざして
つかまえた温かい手を僕は覚えてる

数えきれないほど抱きしめた夜
キスもしたよ 蕩けるような熱が

この心の中に この手のひらに
目を閉じた 暗闇に灯る明かりのように

いとも容易く 誰かが否定した僕を受け入れてくれました。

2015/12/11 (Fri)

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