四角い窓の向こう通りすぎてく景色が手の届かない場所に飛ばされていく今日が終われば今日は昨日になるように明日という名の未来もやがて 通り過ぎる駅今は目の前にあっても いずれははるか後方に揺れる蜃気楼人類の祖先が 猿だった頃に 最初に踏み出した一歩は猿にとっては何でもない一歩も 世界を変えるほどの一歩だ。
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