詩人:どるとる | [投票][編集] |
ふれた指先が いつかの ぬくもりを
覚えている あなたがくれた宝物
ありがとうって 愛してるって
伝えたい気持ちは言葉に出来ない
凪いでる海のように広がる さざ波の形を指でなぞって
この街の中には どれだけの笑顔がある
どれだけの涙がある そして どれだけの
人の 命が 色もないこの世界を 染めているのだろう
引き出しの中に 隠れた まばゆい光は
昨日見た 夢の続きを求めて旅に出る
過ごした時間や 重ねた思い出は
指折り数えてもまだ足りない
まぶた閉じて広がる 宇宙のような果てしなさ
この 街の中には いくつもの あなたがいる 僕も君も 同じ夜の中 そして朝の中
忙しいときも 暇なときも 君を思う人がいる
君を思う誰かの気持ちと
その誰かを思う気持ちが
交わって 重なって この世界を照らす光になる不思議
今日も 誰もが誰かに思われている
誰もが誰かを思っているんだ
この街の中には どれだけの笑顔がある
どれだけの涙がある そして どれだけの
人の 命が 色もないこの世界を 染めているのだろう
その色とりどりの色鉛筆で。