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どるとるの部屋


[7115] かげろう
詩人:どるとる [投票][編集]


心が離ればなれになって
互い違いの 迷子のようさ

宛もなく どこに行くこの 風の行き先を知らず

僕は僕である 意味もないまま
ただ 引かれた線をなぞるだけ

幻なんです 目に見えるもの以外は

そんな つまらないものの見方で

そばにあるいろんな光を 見失ってしまう

足元に揺れるかげろうのささやき

引き出しの中の 思い出たちが泣いている

目に見えるものしかないのなら

花を染める色も空を染める色も

この目には映らないのに

この耳には届かないのに

心だけが 見えないものに 気づいてる

公園の ブランコが揺れてる
そのリズムにあわせて歩く

あの空に浮かぶ雲の形さえも言葉にできないようでは

見えないものは計算できないものばかりだ

幻なんです 目に見えるもの以外は

そんな つまらないものの見方で

そばにあるいろんな光を 見失ってしまう

足元に揺れるかげろうのささやき

引き出しの中の 思い出たちが泣いている

目に見えるものしかないのなら

花を染める色も空を染める色も

この目には映らないのに

この耳には届かないのに

心だけが 見えないものに 気づいてる

心だけが 見えないものを 見つめてる

だからふれられないものさえも
違わずここにあるよ。

2015/12/31 (Thu)

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