冷蔵庫が 落とすかげろう甘い花の香り浅い眠りから 覚めたあとの恍惚に自惚れたままの 世界は ぼんやりと気まぐれに まかせて 綴った言葉のように つたない海月が 泳ぐ 空に命がちょっとだけ顔を出したようなはみ出したままの無防備な心に陽射しはあまりにも激しすぎるから少しの間をあけて 片目で君を見る透明なガーゼに 太陽をかざして七色のビーカーに 虹を閉じ込める浅はかな日曜日の憂うつに言葉を多用しすぎた僕の敗因はそこにある。
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