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どるとるの部屋


[7124] 親愛なるあなたへ
詩人:どるとる [投票][編集]


夕方過ぎの日の短さよ 夜の闇に光が灯って 宝石のように

赤や黄色にまたたく 街明かりを背にして
君は寂しそうに 無理して笑ってた

誰かが誰かを思う気持ちは その誰かが誰かを思う気持ちと少しも変わらない

あなたのそばにあるその温もりは
どんなときでも変わらない優しさで

ためらうこともなくこの手を握ってくれるから

もらっただけの愛を返せる見込みはない

だけど伝えたいよ 残されたありがとうの気持ち

孤独になったとき はじめて一人では何もできないことに気づく
今までは誰かがそばにいたから気づかなかっただけ

わけもなくふと君に会いたくなるのはなぜだろう

終電をとうに過ぎた頃 寂しさはいよいよ弱虫な僕をもっと弱虫にするから

誰もが誰かの愛に愛されている
そして誰もが誰かを愛で愛している

そんなありふれた毎日が 当たり前に続いてく幸せには

計算なんかじゃとても計れない

食卓に並んだご飯と味噌汁みたいな 単純な答えしかない

それはきっと言葉で 伝えられるものではないけど
でも言葉で伝えるような 難しいものでもないから

大切な気持ちは 言葉にはしないで
ごまかしようのないような 手と手を繋いだときに生まれる温もりで伝えようか

あなたのそばにあるその温もりは
どんなときでも変わらない優しさで

ためらうこともなくこの手を握ってくれるから

もらっただけの愛を返せる見込みはない

だけど伝えたいよ 残されたありがとうの気持ち

いつも思ってるよ
誰よりもあなたを愛してるって。

2016/01/01 (Fri)

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