詩人:どるとる | [投票][編集] |
星ひとつない夜には寂しさが
はみ出してしまうよ 笑わないでね
ありふれた優しさで 簡単に満たされて
うぬぼれたように僕は笑った
見上げた 空を流れるひとすじの光
弧を描いて 落ちたのを見た
少しだけ 明日が楽しみなのは
単純に明日が晴れだから
ポケットに忍び込ませた右手
ふるえてるから 寒いのでしょうか
緩い傾斜でまどろんで 冷たい夜風に酔いしれて 数秒息をのむ
目を閉じた 暗闇にも描く光
下手くそな タッチで描いていく
プラネタリウムの真似した空に
かすかな幸せが 頬を伝う真夜中
二人の間に余計な言葉は必要ない
空いた隙間を埋めるのは
手を握るような 温もりだけが
星になって あの夜空を飾るから
見上げた 空を流れるひとすじの光
弧を描いて 落ちたのを見た
少しだけ 明日が楽しみなのは
単純に明日が晴れだから。