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どるとるの部屋


[7170] レノンもきっとそうだった
詩人:どるとる [投票][編集]


涙の滴が少しだけ 僕のほほに落ちて

レコードの回転も 帰り道歌った鼻唄も

思い出に変わって ある瞬間に微笑んだ

すべてが 今では 懐かしいだけの

でももうふれられない愛の手ざわり

もっとあなたを知りたかったのに

知らないままのあなたがまだいるのに

このまま進んだ先に何があるのか

誰も知らないよ だからゆくんだよ

忘れられた 好きだったあの本の名前や

押し花にした花の色が 思い出の姿なら

意味のない悲しみなんてひとつもない

レノンもきっとそうだった

事あるごとに泣いたんだろう

イメージの向こうには虹を描いた

空に かすかな未来が見えた。

2016/01/10 (Sun)

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