詩人:どるとる | [投票][編集] |
涙の滴が少しだけ 僕のほほに落ちて
レコードの回転も 帰り道歌った鼻唄も
思い出に変わって ある瞬間に微笑んだ
すべてが 今では 懐かしいだけの
でももうふれられない愛の手ざわり
もっとあなたを知りたかったのに
知らないままのあなたがまだいるのに
このまま進んだ先に何があるのか
誰も知らないよ だからゆくんだよ
忘れられた 好きだったあの本の名前や
押し花にした花の色が 思い出の姿なら
意味のない悲しみなんてひとつもない
レノンもきっとそうだった
事あるごとに泣いたんだろう
イメージの向こうには虹を描いた
空に かすかな未来が見えた。