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どるとるの部屋


[7216] うつせみ
詩人:どるとる [投票][編集]


いつか見たことのある景色が
まぶたの裏に 同じ場面を描いてる

あの懐かしい声が今も残ってる
君は生きてるんだ僕の中に

夕暮れに染まった空が
街並みを抱きしめている
そんなふうに見える

優しいあの顔に 会いに行こうとして

やっぱり やめたあの夏のように

陽炎の揺れる 道に落とした涙は

いまだ乾かず 思い出を閉じ込める

うつせみだけを残して朽ち果てる

はかない命の終わりを見た

暑すぎるあの夏のように。

2016/01/13 (Wed)

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