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どるとるの部屋


[7217] 夜間飛行
詩人:どるとる [投票][編集]


小さくまとまったり
大げさに 散らばったり

わがままな それぞれの尺度で
暮らす星の上に 今日も夜が降りてくる

覗きこんだ 万華鏡の向こうの世界

キラキラとやたら輝いて目が眩んだ

行ってみたいなよその国
秘密のチケットで 宇宙旅行

銀河を走る 列車に乗って
月を間近で見てみたい
君と二人で

太陽を忘れた国で 水を浴びるほど飲んで

ありふれた幸せを 少しずつ分けあいながら
画用紙に描かれた異国情緒に憧れる

白く細い指先が 描いていく未来

あまりに下手くそで横やりをいれる

自由の国の王様になって
思いつきで新しいことをする

星の間をくぐり抜けて夜間飛行
偶然が重なるよ奇跡も簡単に起きそうな夜

引き出しの奥に きらめく余韻
あまった時間で 築き上げたすべてを
今から 迎えに行くよ 走っては停まるぜんまい式の車に乗って

覗きこんだ 万華鏡の向こうの世界

キラキラとやたら輝いて目が眩んだ

行ってみたいなよその国
秘密のチケットで 宇宙旅行

銀河を走る 列車に乗って
月を間近で見てみたい
君と二人で。

2016/01/13 (Wed)

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