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どるとるの部屋


[7224] 大丈夫
詩人:どるとる [投票][編集]


色々あって長い夜は明けて
まだ昨日の痛みを抱いたまま
疲れ果てた顔で力なく君は笑った

少しの希望を手に 僕らは愛する人のため生きている

「大丈夫」そんな保証もない言葉に
どれだけ救われたか知れない

それはひとつの魔法だね
大げさだよと笑う君に何度でも僕は恋をする

心ない誰かの容赦ない言葉に傷つけられた
君に慰められながらありがとうなんて
似合わない言葉をつぶやけば

うれしそうに笑う 君のその照れたような顔に
僕まで幸せになれるんだ

降り続いた雨は上がって
青空が見えた日に洗濯物を干した
風が時々 シャツを揺らした

手をつないだだけで安心できるなんて おかしいかな

「愛してる」そんなありふれた言葉でいくらでも弱虫な僕は強がれる

目を閉じても消えない君の顔が 離れた場所から僕を守ってる

遅かれ早かれ 死する運命を背負いながら人を愛す意味を
僕は 知っている その悲しみも喜びも痛いほどに

荷物のない 殺風景な部屋に 花のように
君がいるだけで パッと明るくなるんだ

ふと空を見上げ 思い出す
遠い眼差しの先に何を見つめているの?
時々見せる悲しい横顔がある

「大丈夫」そんな保証もない言葉に
どれだけ救われたか知れない

それはひとつの魔法だね
大げさだよと笑う君に何度でも僕は恋をする

心ない誰かの容赦ない言葉に傷つけられた
君に慰められながらありがとうなんて
似合わない言葉をつぶやけば

うれしそうに笑う 君のその照れたような顔に
僕まで幸せになれるんだ

君を幸せにしたいんだ
幸せにしてもらったぶんまで。

2016/01/14 (Thu)

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