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どるとるの部屋


[7226] センチメンタルジャーニー
詩人:どるとる [投票][編集]


言葉にしたくないことがある
悲しいときに悲しいとは言いたくない
辛いときに辛いとは言いたくない

言ってしまえばただでさえ弱い僕がもっと弱くなるそんな気がするから

目を閉じて 暗闇の中に たたずんで
夜明けが来るまで 黄昏ているとしよう

流れる景色を 目で追いかけて
風の行方を 気にしたり
別れた人を 思ったりする

僕もだいぶ 弱くなりました
愛を 知ってしまったから

見せたくない 傷痕がある
醜い悪意がある 嘘ばかりついている
人を恨んだり 妬んだりする

優しいねなんて 言われたいだけさ 誤解しないでください

嫌われたい でも 好かれたい
愛されたいに決まっている

まぶたを開いたり閉じたりして
悪役が似合わない僕には
君を無意味に傷つけるなんて出来なかった

センチメンタルジャーニー
君のせいだよ 少しも目をそらせない

立ち話をする夕暮れ ならんだ星を数えた夜
おそろいのカップで珈琲を飲む朝
多分幸せは そんな形です

流れる景色を 目で追いかけて
風の行方を 気にしたり
別れた人を 思ったりする

僕もだいぶ 弱くなりました
愛を 知ってしまったから。

2016/01/14 (Thu)

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