詩人:どるとる | [投票][編集] |
冬の隙間から夜が降りてくる
待ちわびていた雪が降り出せば
言葉なんてなくてもいつの間にかどちらからともなく手をつないでる
僕の手よりひとまわり小さいはずの君の手が
僕の手を包み込んでる
こんなに 大きな背丈をした僕を
簡単に幸せにしてしまう
君は 見た目よりずっと 大きな心を
持っていると 知ったんだよ
星を 数えた 眠れない夜には
途中でいくつかわからなくなった
あまりの星の多さに何度でも見失って
そのたびにまた最初から数えた
寒いはずの冬なのに心なしかあたたかいのは
君がそばにいるからだね
見た目よりずっと情けない
でもそれなりに頑張ってはいる
幸せにできるかはわからない
でも二人で生きる未来は楽しいはずだ
歩道に誰かが つくった下手くそな雪だるま
朝にはとけて 顔がめちゃくちゃ
悲しそうな顔になっていたから君はなおしてた
そんな 君を見てたら 寒いのなんて忘れていた
見ていたいよ これからもいろんな君を
こんなに 大きな背丈をした僕を
簡単に幸せにしてしまう
君は 見た目よりずっと 大きな心を
持っていると 知ったんだよ。