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どるとるの部屋


[7281] ブルー
詩人:どるとる [投票][編集]


打ち上げられた花火が 夜空の遠くで
咲いては散る 夏の真ん中で

坂道をかけ上がる
てっぺんまで競争だ
かげろうを 追いかけてもう 返らない
この日々を 今だけは抱きしめていて
大切だと 叫ぼう

目を閉じたまぶたの裏で続く物語
それは 水しぶきを上げながら

迫り来る 夏の青い空に溶けていくよ
今だけしかない思いを明日につなげていくよ

ページはめくられて長い夜は明けて
したたる汗の一粒にも恋の香り

夏休みが来たら自転車旅行を計画した

五月雨に 濡れたままの心を 蝉時雨が 包み込んだ
目も眩むほどのブルー 世界を塗りつぶした

擦りきれるほどに 回るタイヤ
焼きつけよう 今しか見えない景色を

ときめきの正体を探しに行こう
止まれない思いが 僕を動かしているんだ

しずくがこぼれ落ちる
その瞬間の光を 永遠に閉じ込めたい

目を閉じたまぶたの裏で続く物語
それは 水しぶきを上げながら

迫り来る 夏の青い空に溶けていくよ
今だけしかない思いを明日につなげていくよ。

2016/01/24 (Sun)

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