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どるとるの部屋


[7280] 宛先のない午後
詩人:どるとる [投票][編集]


陽射しが 空からこぼれて 消える
雨粒みたいな 瞬間の光り

宛名のない手紙を書いてポストに出す
宛先不明で 戻ってくるしまつ

風が 鳴いている うすら寒い午後に
言葉は とても役にはたたなかった

手をつなぐ理由を探しながら
悩みながら やがて君から先に
つないだ手を僕はあとからつなぐだけ

そのときの恥ずかしさを 覚えてる
太陽が こっそり笑う

近所の犬が 散歩をしてる
夕暮れは 誰かの帰りを待っている顔

目を閉じた 暗闇に綴る言葉 明日を 照らす光になれ

手をつなぐ理由を探しながら
悩みながら やがて君から先に
つないだ手を僕はあとからつなぐだけ。

2016/01/23 (Sat)

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