詩人:どるとる | [投票][編集] |
日がな1日答え合わせに疲れ果てたら
さよならも言わず黙って出ていく背中に口づけする
妙な自尊心で 守っていた大切なそれらと僕はいつ帰るともわからない旅に出る
終わりだわって 笑ってたあの日の君
今なら少しだけ 心に優しい風が吹く
辻褄の合わないことに苛立ちを隠せずに
幼さをにじませたアイデンティティー
臆面もなく僕は 迷いを捨てて抱きしめた
散らした部屋に 君が残した残り香
下手くそな合図で目を覚ましたように動き出すあらすじ
いくつかの出会いがあって 重ねた手のひらに伝わるメッセージ
許しあうように月日は流れ夜は明けて
次のページをめくる 手を伸ばす
正しさを探すための間違い探しをしよう
背伸びしすぎのアイデンティティー
大切にしようと思ったその日に始まった
何かの映画の ラストシーンにあった
雨上がりの街の風景がやけに真新しい
瞼の裏に焼き付いて離れない原風景
終わりだわって 笑ってたあの日の君
今なら少しだけ 心に優しい風が吹く
辻褄の合わないことに苛立ちを隠せずに
幼さをにじませたアイデンティティー
臆面もなく僕は 迷いを捨てて抱きしめた。