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どるとるの部屋


[7329] リボン
詩人:どるとる [投票][編集]


生まれた 日のことを考えていた
どんな人も 産声を上げてきれいなままの心と体で生まれた

地球の片隅に また新しい 命が
夜明けを 呼ぶように ほらあなたの名前を呼ぶように泣いた

笑っているその顔を何度でも見たくて
僕は 少し無理をして頑張ってしまうんだ

目には見えないいくつもの思いが
リボンになって 人と人を結びつけてる

そんな結ばれあいの中に 僕もいて君もいる
人の数だけあるたくさんの結び目の先に
例えばこれから出会う僕の愛する人がいるなら
その人に 出会うために リボンを辿るように
生きていく 毎日

はじめてのことを繰り返していく
積み重ねていくのはありふれたことばかり だけど大切なこと

しっかりと握る君の手が
倍以上もある 僕の手を握るとき 大切なものを受けとるよ

君と同じ幸せを ときめくような瞬間を
何度だって 感じたくてここにいるよ

聞けば笑っちゃうくらいのささやかな
喜びを一つ一つ集めれば思い出になる

僕が君に教えられることは とても小さなことだろう
いつまで君のそばにいれるかわからないけど

できることは何でもしてあげたいから
君の 心にずっとほどけない 結び目をつくろう
思い出という名の数えきれないリボン

ほどけてまた 結ばれていく 人と人との出会いと別れ

僕が明日出会う人そして別れる人
そんな人との時間を大切にしたいと思うから

どんな結び目も ほどかずに そのままでずっと

目には見えないいくつもの思いが
リボンになって 人と人を結びつけてる

そんな結ばれあいの中に 僕もいて君もいる
人の数だけあるたくさんの結び目の先に
例えばこれから出会う僕の愛する人がいるなら
その人に 出会うために リボンを辿るように
生きていく 毎日。

2016/02/06 (Sat)

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