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どるとるの部屋


[7335] ハロー
詩人:どるとる [投票][編集]


空から雨が 降るのは 誰かの悲しみが空に伝わったから

人一倍 泣き虫な空は 誰かの涙にもらい泣きしてしまう

ビルの群れを くぐり抜けて今日も 笑顔のあなたに会いたい

ハローって 笑って 泣いて 回る 見えない頭の中のメリーゴーランド

まっさらなページにコンパスで描く円の真ん中で 二人は夜明けを待ちわびる

ベガ アルタイル 名前もない星なら 名前をつけて呼ぶよ君の名前を

明日の世界に 君がいるなら 僕は行こう そこにどんな悲しみがあっても

カレンダーの日付を二三日 飛び越えた先にある未来で

僕らはきっと笑ってるはずさ イメージしようよ

路地裏の猫 からかいながら 近道 つまりはショートカット

願うなら本棚に並ぶ 恋愛小説にあるようなドラマチックな展開で

君の心に お星さまを降らせたい 引かれるかなこんな僕のささやかな企みを

書店 コンビニ レストラン ひとつずつ追い越してくその先にある結末は

明日の世界に 君を描いてその隣に僕を描いて 幸せを描くのは僕の役目

君はアイスティを頼んだ ストローを口にあてがう 瞬間

僕の中に 生まれた背徳的な感情が せり上がってあわてて
押し込めたことはナイショ

ハローって 笑って 泣いて 回る 見えない頭の中のメリーゴーランド

まっさらなページにコンパスで描く円の真ん中で 二人は夜明けを待ちわびる

ベガ アルタイル 名前もない星なら 名前をつけて呼ぶよ君の名前を

明日の世界に 君がいるなら 僕は行こう そこにどんな悲しみがあっても。

2016/02/06 (Sat)

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