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どるとるの部屋


[7396] 花のおもい
詩人:どるとる [投票][編集]


青い空に 浮かぶ雲に 桜の花びらが
ひらひらと 舞い踊る
そんな 午後の昼下がり
誰かを思って ほくそ笑む

咲いたばかりの気持ちの 行方占うように 手探りの蝶々

花は 笑わず 泣かず
おごらず 寒さに堪え忍び暑さを忘れ 風に揺られ

空に思いを 書き綴る 真っ白な 画用紙いっぱいの空白
余計な願いは ひとつもない
だからあんなに きれいに咲くのでしょう
だからあんなに きれいに咲くのでしょう

夏の陽射しの中で
冬の 厳しさの中で
花は花の命を全うするだけ

雪に 身をたくし
光に つつまれ
闇に かくれてあなたの生きる世界の片隅であなたと同じ時を 過ごす

花は 笑わず 泣かず
おごらず 寒さに堪え忍び暑さを忘れ 風に揺られ

空に思いを 書き綴る 真っ白な 画用紙いっぱいの空白
余計な願いは ひとつもない
だからあんなに きれいに咲くのでしょう
だからあんなに きれいに咲くのでしょう。

2016/02/18 (Thu)

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