詩人:どるとる | [投票][編集] |
水の流れ落ちる したたる雨の音が跳ねる
人混みに酔いながら僕は帰路に着いた
ああ どこにも居場所なんかない
終わりを目指すだけの旅だから
より素敵なエピローグを探してる
宛もない想像は 時に泡沫のように
この体を 溶かす酸性の液体になって
飛び込み台からまっ逆さまに落ちる
生と死の間際をさまよう危なげなリズムで
命を 断崖に立たせて
生きてる証を 確かめる
目をつむったまぶたの裏の 卑猥な思考
なまめかしいあなたの白い腕の痣
愛はさまよいながら泥濘に落ちてく
より魅惑的な 最期を探してる
とても ロマンチックなさよならなら
最期が赤く腫れた夕暮れの空なら
雨粒のように アスファルトに打たれて
瀬戸際の感覚に まっすぐ 突き進んでゆきたい
命に危機感を持たして
命の場所を確かめる
流れる 人波 追い越して
人のいない 場所まで
僕は消える
あとには ただ 静かな夜が
宛もない想像は 時に泡沫のように
この体を 溶かす酸性の液体になって
飛び込み台からまっ逆さまに落ちる
生と死の間際をさまよう危なげなリズムで
命を 断崖に立たせて
生きてる証を 確かめる。