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どるとるの部屋


[7486] わた雲
詩人:どるとる [投票][編集]


どこまで行こうか 終わらない物語
探しながら 旅人気取りで旅立つ

小さな六畳ほどの僕の部屋にも幸せはあるのです

たまには 大袈裟なくらい笑って
辛い出来事に 泣いたりして

そんな 毎日を暮らしている
気づけば日は落ちて夜になって

悩みなんかうやむやになって
晴れ渡る空に 浮かぶ白いわた雲

高架下の 寂しさや校庭の光と影
路地裏の哀愁や 置き忘れた傘

歩いて数分 本屋まで 話しながら 行こう

とりとめもない 日々が それこそ
永遠に続くのならそれもまたいい

自殺したあいつを思い出す
どんな気持ちでさよならしたろう

悲しみは命を 脅かすものなんだ
嫌いなものみたいに残せたらいいのに

人でごった返す街にまた 夜明けが来て
まるで当たり前みたいに僕は働いて
「疲れたなあ」なんてため息吐きながら
煙草をふかすだろう

たまには 大袈裟なくらい笑って
辛い出来事に 泣いたりして

そんな 毎日を暮らしている
気づけば日は落ちて夜になって

悩みなんかうやむやになって
晴れ渡る空に 浮かぶ白いわた雲。

2016/03/16 (Wed)

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