ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > クジラの歌

どるとるの部屋


[7500] クジラの歌
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


もしも海の中に 僕が生まれたなら僕らは魚だろうか

下手くそな僕の泳ぎのせいで 君が

大きな魚に食べられたら
僕は どうしようかな

余計な感情は 空の上に置いてきたから

ただ、生きるだけ 本能だけで生きてる

出産時に涙を流す 亀も
ちっとも感動的じゃないし
クジラの歌声も 僕にはただの鳴き声

それをどう受けとるかですべては変わってゆくよ

あざやかに色づく季節の始まりが 虹色なら

悲しみも 優しく見えるのに 痛みは避けられそうもないから

僕らは悲しみより先に幸せを 追い越せない。

2016/03/19 (Sat)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -