詩人:どるとる | [投票][編集] |
過ぎてく車窓の風景を 刻むポラ
まばたきのシャッターが降りる
形にはならない思い出だから
思い出してもぼんやりとかすむ
だけどそれがまた味があっていいね
笑うあなたを 風がそっと包んでる
手のひらに上手くのせた声を泳がせて
今日という日は特別なんかじゃない
でも特別な日よりずっと覚えてる
夜の真ん中めがけて走らせる
くぼんだ 気持ちに涙がたまる
カレンダーに つけた意味深な丸印
消しようのない愛の形が 残されて
涙をいくら流しても埋められないことを教えるように残酷
笑うあなたを 風がそっと包んでる
手のひらに上手くのせた声を泳がせて
今日という日は特別なんかじゃない
でも特別な日よりずっと覚えてる
傷痕の 底に残ってるたしかな 幸せを
打ち寄せる波が 運んでくる
「一人の人が一人の人を命懸けで愛した証」です。