夏の暑さに 泡立ちながら たまの涼風に すくわれて身構える暇もなくやって来る明日に いつも急かされて空を渡る鳥たちの 時を裁つ羽ばたきが ハサミのように鋭くて過ぎた頃にはあっという間に日付はめくられて夜は明ける死にたいと 思いながら生きていたでもそれほど僕は生きたかった生きたいと 願うほど死にたかった死ぬにはまだ この世界は楽しすぎるだから もう少し泣いてみるのも悪くない。
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