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どるとるの部屋


[7569] 遺言書
詩人:どるとる [投票][編集]


夏の暑さに 泡立ちながら
たまの涼風に すくわれて

身構える暇もなくやって来る
明日に いつも急かされて

空を渡る鳥たちの 時を裁つ
羽ばたきが ハサミのように鋭くて

過ぎた頃にはあっという間に
日付はめくられて夜は明ける

死にたいと 思いながら生きていた
でもそれほど僕は生きたかった

生きたいと 願うほど死にたかった
死ぬにはまだ この世界は楽しすぎる

だから もう少し泣いてみるのも悪くない。

2016/03/31 (Thu)

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