鳥たちが剪(き)るように空を 横切ってハサミを入れるように 切り落とされた空のかけらが 雨のように降る夕方に時計は静かに 死んだみたいに沈黙した誤って生まれた 命じゃないかと疑ったりもしたのにまだ死ねず性懲りもなく幸せになりたいなどとほざく口はおもしろいくらいに回る。
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