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どるとるの部屋


[7570] 22時の焦燥
詩人:どるとる [投票][編集]


鳥たちが剪(き)るように空を 横切って
ハサミを入れるように 切り落とされた

空のかけらが 雨のように降る夕方に
時計は静かに 死んだみたいに沈黙した

誤って生まれた 命じゃないかと
疑ったりもしたのにまだ死ねず

性懲りもなく幸せになりたいなどと
ほざく口はおもしろいくらいに回る。

2016/03/31 (Thu)

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