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どるとるの部屋


[7589] 夜想曲
詩人:どるとる [投票][編集]


答え合わせに疲れはてたから
はじめて理由もなく 笑ってみた

引き算ばかりの 毎日だ
悩みや ストレスは増えていくけど

吐き出した 煙草のケムリが 向かう明日を僕は知らない

ただじっと 眺めてた川の向こうの夜を

静かに灯る街の明かりが揺れていた

幸せなんて見えないけど 幸せなんてものがあるとしたら

あんな風な温かな光なんだろうなって 思った

ソファーに倒れ込んだ真夜中
苦労は買ってでもしろと親は言う

でも楽がしたい 欲には勝てず
何度でも スタートに引き戻されてく

これが人生ゲームなら 上がるのなんて 楽勝なのに

死にたいと思った今日の僕を後悔させる

明日が来ることをどこかで信じながら

幸せなんて見えないものをいつも探しながら迷って

次はきっと大丈夫と自分を慰め励ます日々

眠れない夜を 指折り数えた
昨日は 過ぎて
夜は明けてため息もいくらか少なくなった
諦めという言葉を 知ったから

ただじっと 眺めてた川の向こうの夜を

静かに灯る街の明かりが揺れていた

幸せなんて見えないけど 幸せなんてものがあるとしたら

あんな風な温かな光なんだろうなって 思った。

2016/04/03 (Sun)

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