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どるとるの部屋


[7603] 八月のロケット
詩人:どるとる [投票][編集]


終わりのない レールをなぞってく指先
夜の闇を撫でていくのは光と風
発射台から ロケットが打ち上げられる
カウントダウンを待たずに旅立つ心

メルトダウン起こしそうな
熱くたぎる 心のままに 恋をした

僕は君がどうやら好きなようで
とどのつまりは 一度くらいの
デートの誘いをお受けできますか

回りくどくて遠回りで 要領を得ない
僕の下手くそな 言葉は 君にどんなふうに伝わってるのかな

ふいに 笑った君
青い空に 目線を逃がした僕の気持ちをさらってく

天を突き上げるように火を吐いて飛んだ
スペースシャトル 広い意味ではロケット
宇宙飛行士は言ったよ 「地球を直にこの目で見たいんだ」

天気図に渦巻く 台風 威嚇するように
都内へ向かって その勢力を拡大

僕は君の目にどんなふうに映ってるの?

聞きたいけれど こわいんだよ
でも 聞きたいんだよ

アスファルト突き刺さってく陽射しの雨
30度を越える猛暑の中で視界がぼやけてく
景色が二重に見える

雷雨の中を屋根を探して逃げながら 走る
手をつないでる 君のほほが火照ってる

二人は今、宇宙飛行士だ 二人だけの世界を遊泳してる

行きつ戻りつを繰り返すエンドレスループ
そして本題はまたそれていつの間にやら振り出しから

僕は君がどうやら好きなようで
とどのつまりは 一度くらいの
デートの誘いをお受けできますか

回りくどくて遠回りで 要領を得ない
僕の下手くそな 言葉は 君にどんなふうに伝わってるのかな

ふいに 笑った君
青い空に 目線を逃がした僕の気持ちをさらってく

天を突き上げるように火を吐いて飛んだ
スペースシャトル 広い意味ではロケット
宇宙飛行士は言ったよ 「地球を直にこの目で見たいんだ」

ふいに生まれた気持ちに名前をつけた 八月のロケット。

2016/04/08 (Fri)

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