詩人:どるとる | [投票][編集] |
歩道橋から 見た夕日が今 沈むのを
どんな気持ちで 僕は見送るんだろう
隣で笑うばかりの僕の 不器用な手で
どこまで愛せるかな 世界中で今、僕が一番愛するこの人を
笑わせてあげるよ 悲しいときでも
ただいまも言えないくらい疲れた日も
穏やかに受け入れて流れてく 時を
君と一緒に生きられたならそれだけで
幸せはこの手に舞い降りてくる
だから今日も 愛してるなんて言わないよ
なんだか これ見よがしだから
言葉はなくても つながっていたい
まな板の上で 野菜が踊るように
切られる度に 跳ねて着地する
今夜の夕飯を聞く僕に 出来上がるまで内緒と笑う君
多分幸せとは こんな時間のことを言うのだろう
出来ないことは 出来ないと言って
出来ることだけやればそれでいい
不器用ならば その不器用さごと
愛せるようなそんな人になればいい
幸せなんていつの間にかなっているもの
形だけの愛なんて いらないよ
目には見えなくても大切な宝物
積み重ねて やがて思い出になる
優しさだけじゃ 多分 うまくはいかないからたまには
喧嘩や言い合いもしてそれくらいがちょうどいいよ
仲直りのあとのキスもまた 格別さ
笑わせてあげるよ 悲しいときでも
ただいまも言えないくらい疲れた日も
穏やかに受け入れて流れてく 時を
君と一緒に生きられたならそれだけで
幸せはこの手に舞い降りてくる
だから今日も 愛してるなんて言わないよ
なんだか これ見よがしだから
言葉はなくても つながっていたい
赤い糸に似た 運命付けられた 絆で。