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どるとるの部屋


[7615] ミチカケ
詩人:どるとる [投票][編集]


なりふり構わない僕らは幸せだ
難しい本に囲まれて 学問の毎日

文法の種類や方程式の正しい解き方を 考えていればいい

頭の上を流れる月めがけて 声を尖らせて弓矢のように突き刺したい

モザイクかけたい世界の片隅にまた今日も夜が降りて来て

僕は狂ったようにぐるぐると 同じ形の円を描いて その周りを回る 時間を 見つめてる

どこかの統計では幸せはグラフ化できるらしいってテレビでやってた

夜の中に 落ちた涙が この街をのみこんでゆくのを待ってる

明日くらいにはこのつまらない退屈な日常を 終わらせて笑い飛ばそう

バイク飛ばして海沿いを走る 景色を飛ばしてくイメージで

残酷に時を刻む時計が夜明けを告げても 僕は知らんぷりを決め込むさ

なんとかなるって
いつだって 思ってみてはまた
落ち込んでは 何気ない 誰かの言葉に
容易く 救われてしまう
単純なんだなあ 僕は この気持ちを大事そうに抱えながら走るよ 息巻いて

頭の上を流れる月めがけて 声を尖らせて弓矢のように突き刺したい

モザイクかけたい世界の片隅にまた今日も夜が降りて来て

僕は狂ったようにぐるぐると 同じ形の円を描いて その周りを回る 時間を 見つめてる。

2016/04/09 (Sat)

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