詩人:どるとる | [投票][編集] |
うすらぼんやりとした 幸せに
半ば飼い慣らされているような日々だ
季節は もういくつ過ぎてしまったのか
僕の指先でも 足りないほどだから
わざわざ 数えることもしないけれど
手つかずのままの愛をどう料理したものか
僕だって人並みの優しさはあるから
ごまかすように本を読む手を 止めて
君にまなざしをくれる
目の前に体よく並べられた いくつかの未来を
これでもないあれでもないって
見て回りながら 模索する
さよなら 道の上にちゃんと 立って
君が求めるドラマの主人公を演じるのさ
香ばしい アーモンドの 後味まで
この心に 教えているんだろう。