詩人:どるとる | [投票][編集] |
繰り返す日々は 流れ作業のように
何処までも終わらない
結果の見えない日々だ
僕らはきっかけを 作るだけ
これが 幸せなのだとしたら
きっと僕らの抱く この迷いや悩みなんかも
贅沢の内に入るのだろうか
空は相変わらず 愛想もなく笑顔ひとつ見せない
鈴を鳴らして猫が 隙をついて 僕の膝を枕にする
仕方ないよなあ 毎度の口癖も変わらず
フェードアウトするように 手を振る
本音重視の 嘘の吐けない不器用な人
裏表のない 単純な人
よくいえば素直 悪くいえば融通の利かない人
雨上がり水たまりに映った逆さまの空
飛び越えて行く 君を 見ていた
君が僕より 遠くに見える
なんでもない ありふれた 悲しみのせいで
涙なんか流してしまう
どうしてくれるんだ 愛を知って 弱くなったよ
だけど幸せなんだ 不思議なんだけど
時計が 二人分の時を刻んでる
真っ白だった スニーカー
今ではすっかり泥だらけの傷だらけ
その傷の一つ一つにある思い出
空は相変わらず 愛想もなく笑顔ひとつ見せない
鈴を鳴らして猫が 隙をついて 僕の膝を枕にする
仕方ないよなあ 毎度の口癖も変わらず
フェードアウトするように 手を振る。