詩人:どるとる | [投票][編集] |
昨日の出来事を反芻しながら
ノートに下書きされた記憶を
また新しい 記憶で上書きする
つきなれた嘘も罪悪感すらなくなって
君を何度傷つけたかな 泣かせてきたかな
夕暮れに沈む 街並み
足元の影が 揺れる
目を閉じて 描くのは 笑っている君の顔
少しずつ イメージからそれてゆく未来
変えるすべもないまま 過ぎ去る日々
出来合いの 言葉に励まされ
都合よく 気を許してしまう
いつからこんなに単純になっただろう
空はよく晴れて 雲まで浮かんでる
疑いようのない幸せに 惑わされてる
暮れかけた空に残る青を探す
まだ 終わらないでと時を呼び止める
泣きながら 笑うのは思ったより難しいね
かき消したはずの涙 に灯る 本当の気持ち
誰かを待っているように帰れないイエスタデイ
行ったり来たりの毎日は 波のそれに似ている
寄せては返す 時間 時計が回ればまた元通り
でも泣いた 記憶は消えずここにあって
痛みは本物だと 教えている
目を閉じて 描くのは 笑っている君の顔
少しずつ イメージからそれてゆく未来
変えるすべもないまま 過ぎ去る日々。