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どるとるの部屋


[7769] 待ち合わせ
詩人:どるとる [投票][編集]


温度計を 持った手が 汗ばんでいる
今日も30度を軽く平気で越えている

坂道は 冬ならまだ楽に上れたはずなのに
最初の一歩目でもう息を上げそうになる

目眩を起こしてしまいそうになる
気のせいか家路が遠くなる

日除けの 屋根に落ちる陽射しも 冷めて
赤い太陽も 雲に隠れて近づく夕暮れに

街もどこか 人を遠ざけて静まる駅前
誰を待っているの?
時計ばかりさっきから気にしてる君

買ったばかりの お茶もすぐに温くなる
洗濯物を干せば数分でカラカラに乾く

噴水広場 空を突き上げるようなシャワー
営業外回りのサラリーマン 汗をぬぐう

目的意識を曖昧にする 暑さに苛立つ 何か当てつけにできないかなあ

日除けの 屋根に落ちる陽射しも 冷めて
赤い太陽も 雲に隠れて近づく夕暮れに

街もどこか 人を遠ざけて静まる駅前
誰を待っているの?
時計ばかりさっきから気にしてる君

待ち合わせまであと何分?
どうして僕は 君から目を離せないんだろう

昼休みをとうに過ぎても 君と彼とのその先が気になるよ。

2016/05/04 (Wed)

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