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どるとるの部屋


[7803] 夏だ
詩人:どるとる [投票][編集]


夏の陽射しが 屋根に降り注いで
蝉が朝から晩まで鳴いている

庭の池 跳ねた鯉 その瞬間の
美しさを写した ポラロイド

思い出が 畦道を駆け抜けて
風になってくイメージ 抱いた

深呼吸のあとぐっとペダルを 前に漕ぎ出す

その力で 走り出す自転車
回る前輪を 追いかける 後輪

チェーンは 好調に回転をする
蚊取り線香 悩ましく 煙をあげる

水筒に入れた麦茶の氷が溶ける
入道雲を広げた空がぐっと近くなる

ああ夏だ くどくどした説明はいらない。

2016/05/09 (Mon)

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