詩人:どるとる | [投票][編集] |
海と空を隔てる 曖昧なライン
あやふやな線だから指でなぞれない
世界の端から端までつなげているのか
一本の線で 空と海を分けているのかな
幼い日からの 小さな 疑問は とてもまっすぐな直球ストレートのボールのようだ
迷いのない 弾道のような軌道を 描いて
突き刺さるように 思いはまちがいなく届いてゆく
よしんば目をつむったって 反れない軌道
計算したように ストライクゾーンめがけて走る白い道筋
僕の好きな野球選手が投げるボールに
迷いは見られなかったどんな日も
たとえ投げたボールがいうことを利かなくても 選手はそれを恥じない
応援席で見ているよ
期待に応えてくれなくていい ただ満足する一球を
観客が息を飲む中、ボールを投げた選手はマウンドを走り抜ける さあここからが勝負
歓声が上がる 観客の呼吸が ひとつになる
突き抜けろ そのまま野球場を走る風になってくれ
テレビで観た ロケットが カウントダウンして
火を吹いて 発車するその瞬間の 感動とロマン
僕らの 思いはひとつに束ねられて
彼が投げたボールに集約された
迷いのない 弾道のような軌道を 描いて
突き刺さるように 思いは届いてゆく
よしんば目をつむったって 反れない軌道
計算したように ストライクゾーンめがけて走る白い道筋
スターマインに 見えたよ。