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どるとるの部屋


[7828] 夕暮れ色の恋
詩人:どるとる [投票][編集]


夕暮れの街に チャイムが鳴って
君とバイバイするその時 生まれた切なさはきっと
大人になっても 変わらないだろう

いつものように歩道橋の上から 大袈裟なくらい手を振る君を
僕は見えなくなるまで 見送った

ふと見上げれば遠かった夕闇が もうあんなに 近くに迫ってる
日の短さに 冬を見つけたよ

この涙は明日にとっておいて
また明日ねって 言うときに流そう

夕暮れの街に チャイムが鳴って
君とバイバイするその時 生まれた切なさはきっと
大人になっても 変わらないだろう

僕は何度でも 君にさよならを言うよ
何度、さよならと 言えるのだろう
そして何度 会えるだろう
「明日になればまた会える」と
思うことが できるかな

恐い犬に吠えられて二人で 走って逃げた あの道に落ちてる
思い出が今もあるかな

カメラのシャッター切らなくても 瞳の中には たくさんの思い出が 残されてる
日が長くなって 夜が遠くなったよ

少しだけ遠回りして 今日は寄り道しようか

約束を交わしたよ 何歳になっても
今日と同じように 二人は大人になっても
変わらないままでいようよって
どこで道を間違えたんだろう

気づけばそんな約束を覚えていたのは
僕だけだった 隣には君はいない
ただいまを言う人もおかえりを言ってくれる人もいない
君は 今どこで何をしているのかな
誰に 愛されているのだろうか

幸せなら いいなと思いながら
広がる夜の向こうに君を思い出してた

もう随分昔のことだから
あまり思い出せないけど
笑うと 可愛かったよね

多分君は 僕を忘れてしまっているだろう
でも 僕は君を覚えているよ
叶わね恋でもいい
思い出は いつまでも 色褪せない
あの夕暮れの空の色と同じように。

2016/05/15 (Sun)

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