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どるとるの部屋


[7847] 空見上げる花のように
詩人:どるとる [投票][編集]


桜が咲く春も空が青い夏も
落ち葉が舞う秋も雪がしんしんと降る冬も

そばにいたいと 思う人が 一人いれば
明日も 幸せは約束されたようなものさ

いつも笑って生きてゆけるほど人生は
楽しいことばかりじゃないけれど

あなたのそばで 一番分かりやすい
駄目なお手本としていることが
少しは役に立つのかな

転んだって平気だよ 何度でも起き上がって
空見上げる 花のように
強く 勇ましく 生きる

君と出会ったのは春で はじめての喧嘩は夏で 秋で結ばれて 冬で 子供ができた

小さな靴と洋服をそろえたよ
ベビカーを押す君が隣にいた

そのお腹にはまた新しい命が宿る
いつ生まれてくるのかな楽しみだ

パパはちょっと情けないから
ママの背中を見て育ってよ
我ながらなんて頼りないんだろう

自転車の乗り方くらいは教えられる
僕にできるかな パパらしいことが
空に浮かぶ雲のような
ありのままの姿を見せたい

カッコ悪くてもいい
バカにされてもいい
ただそれがいつか
優しさに 変わる
その時を 信じてる
正直な僕の 傷ついた心に差し込む陽射しは きっと大切なことに気づかさせてくれるから

あなたのそばで 一番分かりやすい
駄目なお手本としていることが
少しは役に立つのかな

転んだって平気だよ 何度でも起き上がって
空見上げる 花のように
強く 勇ましく 生きる。

2016/05/21 (Sat)

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