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どるとるの部屋


[7848] スタートライン
詩人:どるとる [投票][編集]


太陽に急かされてる 追い付かれないように走って逃げる
自転車じゃとても 逃げ切れやしないぜ

夜明けに間に合うように 走らせた自転車
まだ薄暗い町を駆け抜ける
坂道の前に来たら ギアチェンジだ
勢いをつけて一気にかけ上がれ

坂道の頂上で 見えた太陽光が
僕を町ごと 照らした朝に
生まれ変わった 気がしたよ
昨日より ほんの少し 一歩、前進
でもまだスタートラインに立ったばかりだ

始まりに 急かされてる
理由もないのに 急いでる 散々迷ったし悩んだ
これ以上の時間稼ぎは無駄だ

河川敷の向こう レールを走る始発電車
手を振っても 見えやしないだろう
悔やんだっていいから諦めないで
恐れるものなんかないって強がれ

ありったけの言い訳で完全武装だ
武器になるものなら持っていて損はない
弱虫でもいい 涙を知ってまた強くなる
昨日より今を見つめているんだ
足元には スタートラインが引かれてる

何処にいても どれだけ今日を追い越しても
何度でも 振り出しに戻されてく
意味がないのか 意味があるのか
それさえ曖昧な世界で確かなものは
ここにいる自分自身の思いだけさ
さあ 駆け抜けていくよ 迷ってる時間がもったいない

坂道の頂上で 見えた太陽光が
僕を町ごと 照らした朝に
生まれ変わった 気がしたよ
昨日より ほんの少し 一歩、前進
でもまだスタートラインに立ったばかりだ

安心するのはまだ早い これからが本当の勝負 帯をしめろ。

2016/05/21 (Sat)

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