詩人:どるとる | [投票][編集] |
日が暮れたころに思い出すんだ
そういや今日僕は一度でも笑ったかな
強がることなんてしなくても
素直なままで笑っていたあの頃の僕
階段の途中で 座り込んで眠る僕が見た
夢は もう二度と帰らない日々をフラッシュバックする
夕日が眩しくて目を反らした今日
無意味に強がった今日
大好きな人に好きだと言えなかった今日
急な雨に傘を忘れた今日
あれおかしいな 涙をぬぐうハンカチもない
いろんな今日を繰り返してきたなあ
明日は 晴れるかな
ほどけかかった靴紐を結び直す今日
昨日より少し 素直になれそうな今日
大好きなカレーライスを食べよう
頑張れそうな理由をいつも探してる
ふいに生まれた切なさは風に吹かれて
綿毛のようにどこかに消えてしまった
この街で一番高いビルにのぼって
街を一望した今日を忘れないように
思い出のひとつに加えてしまおう
初めて涙を知った今日
初めて笑った今日
下手な嘘をついて 後悔したり
すれ違ったりした今日
空が優しく君を慰めてる
商店街の コロッケを買って帰ろう
明日晴れなくても
生きてる意味が 少しだけ見えた今日
昨日より少しだけ 前に進めた今日
本を読むように めくってくページ
飛ばし読みなんてできない
悲しみも喜びも 一文一句
目を反らすことはできないよ
夕日が眩しくて目を反らした今日
無意味に強がった今日
大好きな人に好きだと言えなかった今日
急な雨に傘を忘れた今日
あれおかしいな 涙をぬぐうハンカチもない
いろんな今日を繰り返してきたなあ
明日は 晴れるかな
ほどけかかった靴紐を結び直す今日
昨日より少し 素直になれそうな今日。