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どるとるの部屋


[7899] 存在
詩人:どるとる [投票][編集]


その手に燃えてる 確かなぬくもりを
忘れたくなくて 何度でも確かめる

目を離したら いつの間にか
消えてしまいそうだから
ちょっと疑い深くもなるよ

放っておいたら 悲しくても笑うから
ちゃんと見てないと涙にさえ気づかない

そこにいるのに どこにもいないみたい

抱きしめたら壊れてしまいそうだよ

追い着いたそばから 離されていく

画家が描いた値打ちのある 名画のように
惜しむらくは君の命が永遠じゃないこと

どんな風に 愛してみたって
そんな僕のたゆまぬ努力は
道端に転がる石ころと同じ

所詮、レールからはみ出せない気持ちだ
それなら誰よりも強く君を思うだけだ

そこにあるのにどこにもないみたい

どれだけ確かな思いも目には見えない

でも君だけに見えるようになっている

すべてを疑ってばかりいたら信じられなくなった
すべてを信じていたら疑うことができなくなった

嘘でもなく本当でもなくましてやまやかしでもない
それについて 僕はあまり詳しい 知識を持っていない
でも仮に答えがあるとするなら
きっと僕らが思うよりずっと
簡単な 答えだろう

そこにいるのに どこにもいないみたい

抱きしめたら壊れてしまいそうだよ

追い着いたそばから 離されていく

そこにあるのにどこにもないみたい

どれだけ確かな思いも目には見えない

でも君だけに見えるようになっている。

2016/05/31 (Tue)

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