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どるとるの部屋


[7953] 痛みのうた
詩人:どるとる [投票][編集]


生きることが どんなことなのか
わからなくなった時には
涙に濡れた今日よりも
笑っていた 昨日を思い出すだろう

終電間近の電車に揺られ 窓に映る 疲れた僕の顔
あんなに 生き生きしていたのに
最近 少しも笑えない

どうしてだろう 生きることが堪らなく辛いのは
どうしてだろう 死ぬことが とても簡単に出来そうな気がする

生きる為に生まれたのに
生きている為に なくすばかりだ

生きる為だけに生まれたのに
生きるだけで 生きている心地がしない

生きることに 目的を与えないで
レールから外れたら道に迷うから
理想は現実を 追い越せない
夢ばかり見てたら 夢にころされるよ

星さえもない 夜空に希望があるのなら
暗闇さえ 味方になってくれるのかい?
嫌々生きて その先に何があるのか 教えてよ

どうしてだろう 笑うことが こんなに難しいなんて
本当に悲しいときは涙なんて出やしない

笑う為に 生きるのに 笑う為の力がない
生きる為に 出来ることは全て試したよ

生きるだけで こんなにも苦しいのなら
命なんて重荷にしかならないと思った

でも、命を投げ出そうと思ったとき
命だけは 投げ出してはいけないと
命を惜しがる自分がいたよ

その痛みと向き合う度にきっと
生きていることを確かめている
その痛みは 生きている証だと 気づいた

どうしてだろう 生きることが堪らなく辛いのは
どうしてだろう 死ぬことが とても簡単に出来そうな気がする

生きる為に生まれたのに
生きている為に なくすばかりだ

生きる為だけに生まれたのに
生きるだけで 生きている心地がしない

それなのに まだ生きているのは
いつかは笑えると 信じている

自分がまだ 死んでないからだろう
自分がまだ 生きているからだろう。

2016/06/12 (Sun)

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