詩人:どるとる | [投票][編集] |
夕暮れの道に 影を二つ落として帰る
ひとつは 小さな女の子 ひとつはお母さん
幸せそうに 笑いながら 何かお話してる
その手のひらには きっと愛があって
夕暮れよりも 熱くそして優しく燃えてる
お別れのあと また明日ねって
泣きながら あなたは笑った
明日会える喜びとさよならの悲しみが
混ざりあって 言葉にならない気持ちになる
ただいまとおかえり 世界中でどれだけの人たちが
その素敵な言葉を言い交わしているんだろう
ほらもうこんな時間です 遊んでる手を止めて家に帰ろう
時計は 間違ってないよ まだ遊び足りない君は 賢い言い訳をした
おもちゃのシャベル とつくりかけの砂山
子供は大人より心がきれいだから
今日の別れを 純粋に悲しんでるんだ
家路を歩くお母さんと女の子は
手をつなぎながら今晩の献立考える
ハンバーグだって聞いた女の子は
泣くのをやめて 太陽みたいに 笑った
夜がすぐそこまで 迫ってる空
家まで競争だ ママはわざとゆっくり走る
玄関に到着した女の子に拍手をするの
そんなささやかな今が思い出になるよいつか
明日につながっていく今日の頑張り
ささやかな 努力
小さな蕾みたいな笑顔と 流した涙
その全て
お別れのあと また明日ねって
泣きながら あなたは笑った
明日会える喜びとさよならの悲しみが
混ざりあって 言葉にならない気持ちになる
ただいまとおかえり 世界中でどれだけの人たちが
その素敵な言葉を言い交わしているんだろう。