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どるとるの部屋


[7979] 歩道橋
詩人:どるとる [投票][編集]


様々な人の物語を 背負うように
安全にあなたを向こうの道に渡すため

名前もない錆びて色褪せた歩道橋
忘れられても泣いたりしない強いやつ

夜でも朝でも夕暮れでも君が渡るのを
何も言わず黙って見ている歩道橋

暗い夜には明かりを灯してくれる
車社会の現代じゃ交通の利便性なんてささやかなものだけど

僕は好きなんだ そんな控えめな君が
これからも使わせてもらうね 歩道橋

車の排気ガスで汚れても
ごみを捨てられても黙って君は

そんな誰だって 隔たりなく 渡らせる
そのための歩道橋 でもがんばり屋さんだ

夜でも朝でも夕暮れでも君が渡るのを
何も言わず黙って見ている歩道橋

暗い夜には明かりを灯してくれる
車社会の現代じゃ交通の利便性なんてささやかなものだけど

僕は好きなんだ そんな控えめな君が
これからも使わせてもらうね 歩道橋。

2016/06/21 (Tue)

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